はりま酒文化ツーリズム

キング醸造

キング醸造

総合酒類醸造メーカーが手掛ける「国酒」、
大手のパワーで播磨の名前を全国へ。

キング醸造は「日の出みりん」の認知度が高いです。

キング醸造
総合醸造会社として「国酒」にチャレンジしてみたかったと語る、
大西和樹代表取締役社長
弊社は明治33年(1900年)にみりんと焼酎の醸造業として創業しました。
江戸時代には、みりんも一般家庭で使われていたそうですが、当時、もち米を使った甘いみりん調味料はまだまだ高級品だったようです。
おかげさまで現在、みりん風調味料、料理酒では業界のリーディングカンパニーとして、業界全体の発展を考えた活動をしており、その中で海外ではアメリカ、中国、シンガポール、マレーシア、タイに事業を拡大しております。
弊社で清酒の製造をスタートしたのは平成5年のことでした。現在は清酒部門でも、2つの工場が稼働し、四季醸造蔵として播磨の酒を製造しています。

新規事業としての清酒製造にはご苦労もありましたか?

キング醸造
清酒造りの歩みについて、思いをこめて語ってくださった
畠杜氏(左)
佐々木ゼネラルマネージャー(中央)
井口専務取締役(右)
もともと私たちはみりんなどの醸造業がベースでしたから、やはりいつかは「国酒」である日本酒を手がけてみたいという思いがありました。
日本酒はいわば伝統産業です。
伝統のなかに杜氏や蔵人の世界がある。
杜氏さんのひと言ですべてが決まってしまうような、一般企業とは違った世界があるわけです。
最初は驚きましたし、はっきりいうと「わけがわからない」感じでしたね(笑)。
但馬杜氏組合にも参加させてもらって励んできました。
製造をスタートして3年くらいたつと軌道に乗ってきた実感をもちましたね。ふり返ってみると、日本酒が飲まれる量が減った時代の中でのチャレンジでしたが、方向性は間違っていなかったと思います。
みりん販売で築いてきたスーパーなどの販路がありましたから、それも多いに役立ちましたね。
平成20年には新工場が完成し、平成24年からは社員杜氏制に。
今はふたつの工場がフル稼働する四季醸造として、年間を通じて仕込んでいます

製品の特徴を教えてください。

キング醸造
「日の出みりん」と清酒はキング醸造を代表する製品だ
商品の種類が多く、清酒だけでも数十はあると思いますが、なかでも「播州錦」は、「播州」の地名を使っています。弊社は大量生産の酒ですので、紙パックやワンカップで展開しているものが多いです。
消費者ニーズにあわせて味を決めていくところはありますが、クセのない口当たりに仕上げて、冷やでも燗でも、どちらでもおいしく飲んでいただけると思います。
清酒造りに関しては有名な蔵のように伝統はありませんが、そのかわりになんでもチャレンジしてやってみようという雰囲気ですし、過去にとらわれることがあまりないように思います。まだ手掛けられていませんが、低アルコール酒などもおもしろそうだなと考えていますよ。

今後の目標を教えてください。

キング醸造
2つの工場で、一日約白米6000㎏を仕込む。
さすが大手の生産量だ。
大量生産型で高品質のおいしい酒をこれからも造り続けていくことですね。
大手清酒メーカーと比べれば、まだまだ弊社には努力できるポイントがありますから。
味の方は消費者ニーズにあわせて調整していきますが、その中で安定した品質のものを常に造り続けていきたい。
さらに定められた法律のなかで、お客様におもしろいなと思っていただける商品を開発していきたいですね。
全国に広がる販路を生かして、「播磨」の名前をお客様にお届けできればいいなと思っています。